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モラハラ夫やモラハラ彼氏が増えてきました。同じ男として残念でなりません。
こんにちは、BPLaboです。
今回は、『モラハラ夫(彼氏)の原因と対処方法』についてお伝えいたします。
まずは、モラハラ夫(彼氏)の8つの特徴を理解することからスタートしましょう。
(※記事中の表現は「モラハラ夫で統一」していますが、もちろんモラハラ彼氏にも共通する特徴です。)
モラハラ夫の特徴①:外面だけは超一流
モラハラ夫の定番とも言える特徴が『外面の良さ』です。
内では「自分中心で思いやりが全くない」のに、外では「他人思いで親切に振る舞う」ので厄介です。
妻から見ると、夫が“裏表・二面性のある人”にしか見えないのに、周りからは「素敵なご主人でいいわね」と言われてしまうことも少なくありません。
また、最悪なモラハラ夫になると、親族(夫側・妻側の母や父など)に対しても外面の良さを作り込みます。
夫の本性を知るのは結局のところ妻だけ、ということもモラハラあるあるの一つです。
モラハラ夫の特徴②:結婚前はとっても優しかった
モラハラ男は、結婚したり、子供が生まれたり、彼女が簡単に別れを切り出せない状況になるまで、彼女にとって理想的な彼氏であろうとします。
- 大抵のことは許してくれる「心の広い男」だった
- メールも電話もマメで、「好き」という言葉も多かった
- 記念日を忘れず、サプライズのプレゼントで喜ばせてくれた
- 悩み事は真剣に聞いてくれて、決してこちらを責めることはなかった
など、結婚前には理想の彼氏を演じていることも珍しくありません。
もちろん、結婚してからも変わらず愛してくれる男性もたくさんいますので、結婚後もずっと幸せでいられるように、モラハラ気質の有無は結婚前に見極めておきたいものですよね。
例えば、結婚する前に婚約をして様子をみることも効果的だと思います。
判断ポイントは、「二面性(裏表)があるかないか?」です。
「私にだけ優しくしてくれる人が好き!」という女性は多いと思いますが、その考え方が実は曲者なのかもしれません。
むしろ、誰にでも優しい人の方が裏表がなくていい。男性からモラハラを受けている女性の相談を受ける度に、私はそう思うんです。
モラハラ夫の特徴③: 都合が悪くなると、すかさず無視する
モラハラ夫は、自分の要求が通らなければ「すかさず無視をする」という特徴があります。
しかも、そこそこ長期間にわたって行われます。「半日〜3日間」程度が多いですが、中には「3ヶ月間」というケースもありました。夫婦なのに、同じ屋根の下で暮らしているのに、それなのに3ヶ月間も無視するなんて正気の沙汰ではありません。
機嫌の良い時は毎日のようにやってくれていた家事の手伝いもピタッとしないようになり、わざと音を立ててドアを閉めたり、舌打ちやため息が多くなったりして、「俺は怒っているぞ」という雰囲気を醸し出してきます。
でも、それだけ。
「こうして欲しい」とか「どこに怒りの原因があるのか」などの主張は一切してきません。
「私、気にさわるようなことした?」と原因を聞いても、「うるさいなぁ」とか「お前、本気で分からないのか?」などと怒りをぶつけてくることもあるため、解決しようにも解決できない状態が長期化してしまう傾向があります。
建設的な話が出来ない。会話にならない。
これは、女性にとってかなりのストレスになると思います。
モラハラ夫の特徴④:自分の責任とは思わない
モラハラ夫は、喧嘩になっても自分の責任だとは思いません。
人生の大半が「責任転嫁」や「言い訳」のオンパレード。これもモラハラ夫の特徴です。
たとえば、
- 仕事の問題は、上司・同僚・取引先・お客様の責任だと思っている
- 家庭の問題は、妻の責任だと思っている
- 子供の問題は、妻の育て方が悪いと思っている
このように、問題が起こっても「自分に責任がある」という言い方はほとんどしません。
外面だけは一流なので、仕事の人間関係はそれほど悪くないことのほうが多いようです。
また、自分の自慢話をよく語る傾向もあります。常に「他人はダメ」で「自分はダメじゃない」ということを証明していたいのでしょう。
モラハラ夫の特徴⑤:やってもやらなくても怒る
モラハラ夫には「妻が何をやっても怒る」という普通では理解しがたい特徴があります。
起きてしまったハプニングに対して「どうしたらいいのだろう」と建設的な話し合いができればいいのですが、それは困難の極み。
建設的どころか「なぜ?」「どうして?」という尋問のような言葉を一方的に浴びせられることになり、話し合いの余地はありません。
たとえば、夫が時間通りに仕事から帰宅すると思って、いつものように料理を作り待っていたとしましょう。
すると、
- たまたま夫の帰りが遅くなったとき
→「どうして君は、できたての料理を出せないのかなぁ。心遣いが感じられない」 - たまたま夫の帰りが早くなったとき
→「なぜ、早めに料理をつくっておかなかったの?配慮が足りない人だね」
…と、こんな調子です。
妻からしてみれば「ふざけるなっ!、グチグチ文句を言うなら自分で作れ!」という話ですよね。
モラハラ夫の特徴⑥:やたらと言葉が汚い
モラハラ夫の使う言葉は、非常に汚れています。
- 「バカすぎて疲れる」
- 「お前と結婚なんてするんじゃなかった」
- 「お前のような妻を許容できるのは俺くらいのもんだ」
このような『夫婦間禁止用語』を平気で使ってきます。
しかも、妻の「最も言われたくない言葉」をあえてチョイスし、妻の心に容赦なく突き刺してきます。
どうしてそんな酷いことをするのか?その理由はただ1つ。
妻を服従させるためです。
自分が正しいということを証明し、妻を自分の言いなりにするために全力で責め立てるのです。
本当に強くて優しい夫なら、妻に対して常に感謝の言葉を使います。
モラハラ夫の特徴⑦:最終的に「私が悪い」と妻に思わせる
最も厄介な特徴が「いきなり優しくなる」というものです。
たとえば、1週間も口を聞いてもらえなかったのに突然、
- まるで結婚前にしてくれたサプライズのように、妻の大好きなもの(食べ物やプレゼントなど)を買ってくる
- 「俺がどれだけお前を愛しているかわかってくれ。だからあんなことを言ってしまったんだ。」という類の弁解
- やたらと口調がおだやかで態度も優しい(まるで何もなかったかのように…)
そういう予想外のことをされると、妻は「以前の優しい夫に戻ってくれた。根は優しい人なんだよね。やっぱり私がいけなかったのかもしれない」と思わされてしまいます。
妻がなかなか服従してくれないと、夫は「このまま長期化させても変わりそうもないな、そろそろ仕切り直そう」とこのような行動に出てきます。まさに、モラハラ夫の高等テクニックとも言えるでしょう。
モラハラ夫は「離婚」という最悪の事態になることだけは怖れています。そのため、妻の心をうまく自分側に取り込みコントロールしようとするのです。
モラハラ夫の深層心理には「不安でたまらない」という感情もあるようです。
モラハラ夫の特徴⑧: モラハラを当たり前のことだと思っている
自分がモラハラ行為をしているという自覚がないのもモラハラ夫の特徴です。
特に「夫がモラハラ環境で育ってきた(自分の父親が母親に日常的なモラハラ行為を行っていた)場合」は強烈です。
人は「育ってきた環境」に大きな影響を受けています。
親に「お金は簡単には手に入らないもの」と教わってきた子は、誰かに「お金は簡単に手に入る」と言われると「それは完全におかしい」「非常識だ」と感じます。
育ってきた環境で刷り込まれてきた教えは『自分の中で当たり前になってしまう』傾向があるのです。
夫自身が「父親が母親にモラハラをする環境」で育ってきた場合、『夫が妻にモラハラするのが常識』になってしまうことも。
父親が母親にしてきた行為は当然だと思い込み、「今まさに自分も当たり前のことをしている」という心理状態。そんな夫を変えるのが難しいことは容易に想像出来るのではないでしょうか。
大変お待たせ致しました!
いよいよここからは『モラハラ男への対処法』です。
モラハラ夫への対処法①:建設的な話し合いができないなら離婚もやむを得ないことを伝える
モラハラ夫の一番怖れていること。
それは、『離婚』です。
夫婦であれば、夫婦喧嘩ゼロというのもまた難しい話。
正常な夫婦喧嘩であれば“お互いの建設的な話し合い”によって仲を修復することができ、夫婦の絆がより深まることもあります。
つまり「喧嘩をしない」ということではなく『喧嘩してもいいから、その時はきちんと話し合う』ということが大切なのです。
そう言うと、「大切なのは百も承知。ですが、モラハラ男とは建設的な話し合いなんか出来ませんよ!」と反発する人も多いでしょう。
確かに話し合いが出来ない傾向はあります。それでも、モラハラ夫の急所をグッとつかんで、こんなふうに提案してみることで解決の糸口が見つかることもあります。
「お互いの意見をきちんと聞いたり、尊重し合えたりできない場合は、私たち離婚を考えないといけないのかもね」…と。
ただし、「本気で離婚を考えています」や「もう離婚ね」などとバサッと切り捨てるような言い方や断言をすることは最初は避けて下さい。
モラハラ夫は「離婚」を切りだされるとグーの音も出ません。あなたは、彼の急所をつかんでそのまま握りつぶすことも出来てしまいます。
あまりの強烈な言葉だけに、その反動で彼が逆上し、大問題になることも無いとは言えません。夫が「妻は俺への恐怖が足りない」という発想をし、恐怖であなたを支配させようと再び躍起になることもあります。
最初は必要のない荒波は立てずに、あくまでも『チラつかせる』程度にしておきましょう。
チラつかせて、夫の変化をよく観察していくことから始めた方が賢明でしょう。
モラハラ夫への対処法②: 離婚しても問題のない環境を整える
それともう一つ。離婚をチラつかせるには、妻としても「離婚を覚悟する」必要があります。
これは、モラハラ夫の性質にもよりますが、カッと頭に血が上って「離婚してやるから、今すぐ離婚届け持ってこい!」となりかねない夫であるのなら、本当に離婚しても問題のない環境を事前に整えておくべきです。
妻の立場で離婚を考えるとなると、『経済的な不安』や『子供(親権問題)の不安』などが頭を悩ませますよね。
最低でもこの2点くらいはクリアにしてくことをおすすめします。自分の両親にも隠さず話をして協力してもらうことが賢明ですよ。
離婚問題を得意とする弁護士に相談したり、実家に戻るとなった時の生活(親の了承や仕事など)も具体的に計画しておくといいでしょう。
離婚をチラつかせるだけで元の優しい夫に戻ってくれればそれにこしたことはありませんが、最悪の場合は本当に離婚になる可能性がないとは言えません。
「事前に離婚後の準備を進めておくべきかどうか」という問題は、誰かに相談した上で予め決めておいた方がいいと思います。
こんな対処法はオススメできない!
あまりオススメしないのが「じっと我慢し続けること」と「自分もモラハラ妻になること」です。
モラハラ夫を必要以上に立てながら、じっと耐え続ける結婚生活なんてツラすぎます。
これからの長い人生を心が満たされた状態で過ごして欲しいですし、そうでなければならない。心からそう思います。
また、「目には目を」という考え方では盲目になってしまいます。
もしモラハラ夫にモラハラ妻として対抗するということになると、
- 汚い言葉を言われたら、より汚い言葉を返す
- 無視されたら、こちらも無視する
- 話しかけられても、「話しかけないで」とキッパリ言い続ける
- こちらに非があったとしても夫のせいにする
…と、こんな具合になるわけです。
これでは、家庭内にコブラとマングースがいるようなもの。
もし子供がいるのなら、子供はたまったものではありません。
いずれにしても、長期的な観点では『結局はマイナスだった』という未来が待っている気がしてなりません。
モラハラへの対処法として、実際に「目には目を歯には歯を」ということわざのような方法をとっている方もいるようですが、それで『仲のいい関係に戻っている夫婦』は私の知る限りではおりません。
その場をただただ回避したいからといって、安易に「モラハラ妻になって対抗する」なんてことは考えない方が賢明ですよ。